長崎県を地盤とする十八銀行との経営統合を目指しているふくおかフィナンシャルグループ(FFG)は29日、福岡市で株主総会を開いた。10月からの統合再延期が避けられない情勢の中、柴戸隆成社長(福岡銀行頭取)は「粘り強く交渉を続ける」と述べ、株主に統合への理解を求めた。
総会は報道陣に非公開で開催。出席した株主らによると、柴戸氏は統合の意義に関し「余裕のあるうちに手を打つことで経営基盤を強化したい」と説明した。
日銀のマイナス金利政策を受け経営環境は厳しいが、リスクを伴う貸し出しといった金融サービスの質を維持する姿勢も示した。
統合をめぐっては、長崎県での貸出金のシェアが7割近くになることを懸念する公正取引委員会の独占禁止法に基づく審査が難航したままだ。柴戸氏は「(公取委との交渉に)時間がかかっているが、取引先に不利益を与える動きはしていないし、グループ業績への影響もない」と語った。
総会後、株主からは理解を示す見方が多かった一方、「時間がかかって経営の負担が大きくなることが心配」(63歳女性)、「公取委と十分に事前交渉をしていれば、もっと円滑に進められたのではないのか」(42歳男性)といった声もあった。