
カシオ計算機が山形県東根市に建設する新工場のイメージ【拡大】
カシオ計算機は18日、約20億円を投資して子会社の山形カシオ(山形県東根市)内に時計の部品製造から組み立てまで一貫して手掛ける新工場を建設すると発表した。着工は今月で、来年4月の竣工(しゅんこう)を見込む。
新工場では、基幹部品の精密歯車のほか、歯車やモーターなどを組み込んだ駆動装置を製造する。時計の完成品まで組み立てられ、「一貫生産で生産の効率性が向上する」(広報)。
生産能力は月産1万6000個で、具体的には主力の腕時計「Gショック」や高機能アナログ時計「オシアナス」の高価格帯モデルの生産を担う。
完成品の組み立てなどを行うクリーンルームは従来の1.5倍の面積を確保し、今後の需要拡大に対応できるようにした。
将来的には新工場を生産体制の中核として位置付ける計画で、モノのインターネット(IoT)技術などを用いて生産ラインを制御し、効率的なスマート工場を目指す。