
ボルボ・カーが販売する「XC90」のプラグインハイブリッド車(同社提供)【拡大】
世界の大手自動車メーカーが次世代環境車の開発で、ディーゼル車などから電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)に軸足を移す動きが加速している。スウェーデンのボルボ・カーが2019年以降に発売する全車種を電動化する方針を表明。各国で燃費規制が厳しくなっているほか、電池の性能向上で1回の充電で走れる距離が短いという弱みが克服されつつあることが背景にある。
▽幕開け
「内燃機関の発明から1世紀以上を経て、自動車の歴史で新たな章の幕開けとなる」-。ボルボは5日発表した声明で、19年以降は全車種をEVやPHVとする方針を宣言した。ガソリンなどを燃やして動力にする内燃機関だけの車はゼロになる。サムエルソン社長兼最高経営責任者(CEO)は「この発表は内燃機関だけで走る車の終焉(しゅうえん)を告げる」と言い切った。
歩調を合わせるようにフランス政府は翌6日、40年までにガソリン車とディーゼル車の販売終了を目指す方針を発表した。環境意識が高い先進国だけでなく、大気汚染が深刻な中国もEVの普及促進を打ち出しており、内燃機関だけで走る車への風当たりは厳しくなっている。
▽急ピッチ
国内の自動車メーカーも電動化への対応を急ピッチで進めている。いち早くEV開発に取り組んできた日産自動車は「電動化への熱意はわれわれが一番強い」(幹部)と強調。今年中にEV専用車「リーフ」を初めて全面改良する。走行距離を大幅に延ばしてデザインも刷新し、主力車種に育てる方針だ。