富士フイルム、医療ベンチャーに出資 画期的な医薬品の創出目指す

 富士フイルムは26日、医薬品の原料開発などを手がけるベンチャー企業のボナック(福岡県久留米市)が実施する第三者割当増資を引き受け、5億円を出資すると発表した。出資比率は10%未満になる見込み。

 富士フイルムは成長が見込める医療事業を強化しており、写真フィルムの開発で培ったノウハウを生かした製剤技術を研究している。ボナックは遺伝子情報を担うDNAなど核酸を有効成分とする医薬品の研究開発に強みがあるという。

 従来の核酸医薬品は有効分が細胞内に取り込まれにくく、患部に十分に届かないことが課題とされていた。今回の提携により両社の知見や技術を組み合わせて課題を解消し、画期的な医薬品の創出を目指すとしている。

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