【ベンチャー支援の現場から】九電、スタートアップ企業と協業 (1/2ページ)

九州電力の八丁原地熱発電所。再生可能エネルギー事業の強化に向けた、新規ビジネスモデルにも期待が高まっている=大分県久重町
九州電力の八丁原地熱発電所。再生可能エネルギー事業の強化に向けた、新規ビジネスモデルにも期待が高まっている=大分県久重町【拡大】

 ■新規ビジネスで自前主義脱却

 九州電力はスタートアップ企業支援のCreww(クルー、東京都目黒区)と共同で、オープンイノベーションを通じて新規ビジネスを創出する「九州電力アクセラレーター2017」を開始した。電力業界では電力の小売り全面自由化など規制緩和が加速しており、競争が激化。今回の取り組みを通じ「スピード感を持ちながら思い切ってチャレンジできる企業風土を目指す」(青木計世(かずよ)・グループ会社戦略グループ長)考えだ。

 九州電力は2030年の企業像として「日本一のエネルギーサービスを提供する企業グループ」という目標を掲げている。それに向けて、送配電ネットワーク技術の向上と活用や再生可能エネルギー事業の拡大、変革・挑戦する人づくりなどを重点的な取り組みと位置付け、事業基盤の拡充を図っている。

 新しい成長の糧を生み出すには何よりもスピード感が不可欠。ただ、九州電力のイメージは安定感や安心感といったように対極的なところにある。自前主義に固執していては後れをとる恐れがあるため、スタートアップとの協業に踏み切った。

 プログラムのテーマは、九州電力グループのブランドメッセージである「ずっと先まで、明るくしたい。」。主力のインフラ事業にとらわれることなく、全く新しいビジネスを立ち上げていく。

 同グループが抱える新規事業のリソースは多岐にわたっている。グループ84社ではエネルギーをはじめとして情報通信サービス、シニアマンションなど幅広く事業を展開している。九州内の自治体とのネットワークも強固で、インバウンド施策での連携も可能だ。

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