ニコン、中国工場を閉鎖 スマホ普及でデジカメ不振

ニコン100周年ファンミーティングで製品を介し来場者(手前)と交流するニコン社員=大阪市福島区(奥清博撮影)
ニコン100周年ファンミーティングで製品を介し来場者(手前)と交流するニコン社員=大阪市福島区(奥清博撮影)【拡大】

  • ニコンが発売する「COOLPIX(クールピクス)W300」

 ニコンは30日、デジタルカメラを製造する中国江蘇省無錫市の工場を閉鎖すると発表した。スマートフォンの普及でコンパクトデジカメの需要が減少しているため。稼働率の低い工場を閉鎖して集約を進め、収益の改善につなげる。

 同日付で操業を停止し、約2300人の従業員は雇用契約を解除した。ニコンは中国でのデジカメの自社生産から撤退する。中国の工場で生産していた一部機種は、タイの工場などに移管して生産を続ける。工場閉鎖に伴い従業員への補償金などで約70億円の費用が発生する見込みだ。

 スマホカメラの高機能化でコンパクトデジカメの市場は急速に縮小している。ニコンは事業不振を受けて、2016年11月から人員削減や生産拠点集約などの構造改革を進めている。今後は一眼レフカメラなど高価格帯や特徴のある製品により注力し、業績回復を目指す。

 ニコンは同日、18年3月期連結決算の業績予想を修正した。コスト削減効果で最終利益は従来の130億円から140億円に上方修正したが、工場閉鎖による費用増は織り込んでいない。