ファンケル 「スマホ老眼」軽減サプリ 20~40代に人気

 スマートフォンを毎日長時間、使っていると、遠くを見たり近くを見たりする際に、目のピントを調節する機能が衰え、老眼のような状態になることがあるとされる。

 健康食品メーカーのファンケル(横浜市)が3月に発売したサプリメント「スマホえんきん」は、こうした「スマホ老眼」、目の疲労感を緩和するとして、20~40代の比較的若年層を中心としたスマホのヘビーユーザーに人気だ。

 スマホやパソコンの利用による目の疲れを訴える人は年々増えており、サプリメント市場でも目に関する分野は伸びているという。開発した小寺敏晴氏は「従来、当社のサプリは高齢層のお客さんが多かったが、若い層を取り込むためにスマホによる目の疲労に着目した」と話す。

 ブルーベリー系の植物から抽出したポリフェノールの一種やビタミンB群など、目の疲労軽減に役立つとされる成分を配合、機能性表示食品として発売した。社内の研究所と協力し、成分を小さな錠剤に凝縮させた。1日2粒の摂取が目安。「2粒にブルーベリー約220粒分のポリフェノールが入っている」と言う。60粒(30日分)入りが1563円。想定通りの顧客層に売れており、繰り返し購入する人が多いという。

 小寺さんは「ライバル商品は目薬。1日に何回もささなければならない目薬に対して、このサプリは1日に1回2粒飲むだけ。手軽さも売り上げ好調の要因になった」と分析している。