【Sakeから観光立国】「正月料理」テーマに「1204和食セッション」

講演を行う櫻正宗の11代目当主、山邑太左衛門氏
講演を行う櫻正宗の11代目当主、山邑太左衛門氏【拡大】

 □平出淑恵(酒サムライコーディネーター)

 和食文化国民会議(和食会議)連絡会議による、年に1度の交流会「1204和食セッション」が4日、都内で開かれた。

 和食会議は2015年2月、和食文化の保護・継承に責任を持つ唯一の民間団体としてより公的に責任を負うべく、一般社団法人として発足した。母体は13年12月に和食が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された際に推進役になった任意団体だ。

 会員数は、企業、団体、個人合わせて当初の185から、今年6月1日時点で488に増えている。

 筆者は、個人会員として和食会議に参加した後、情報発信の役目を果たす連絡会議の幹事となった。特に和食の一部として日本酒の発信に努めている。

 和食がユネスコに登録された12月4日にちなんで開かれている「1204和食セッション」は、会員と非会員の大きな交流会という位置づけだ。

 第3回を迎えた今回のテーマは「正月料理」。基調講演は、旅の文化研究所の神崎宣武所長が、歴史、文化の中で正月の意味や果たしてきた大きな役割を語った。続く、一般講演には、日本家政学会食文化研究部会の宇都宮由佳氏による「和食の保護・継承に関する正月行事と食の実態調査」をはじめ全国から講師が参加した。

 日本酒業界からは灘の本流、櫻正宗(神戸市東灘区)の11代目当主、山邑太左衛門氏が「櫻正宗の歴史~灘の酒の発展とともに」をテーマに講演。静岡県の西伊豆しおかつお研究会、芹沢安久氏が「伝統食文化の継承~西伊豆・潮鰹」、高知県から「ふるさとの台所」復刻を熱望する会代表世話人の畠中智子氏による「郷土料理~土佐・ふるさとの台所」など各地の食文化に関する活動が紹介された。

 ワークセッションでは「江戸そば」「櫻正宗」「しおかつお」「土佐の郷土料理」のブースにわかれて試食も含めた参加者との交流の場が設けられた。

 とても内容の濃いイベントとなり、幹事の一人としてうれしい一日となった。

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【プロフィル】平出淑恵

 ひらいで・としえ 1962年東京生まれ。83年、日本航空入社、国際線担当客室乗務員を経て、2011年、コーポ・サチを設立、社長に就任。世界最大規模のワイン審査会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)のアンバサダー。日本ソムリエ協会理事、日本酒蔵ツーリズム推進協議会運営委員、昇龍道大使(中部9県のインバウンド大使)などを務める。