依存症のメカニズム解明に期待 セガサミー、京都大学と共同研究

 セガサミーホールディングス(東京都港区)と国立大学法人京都大学(京都市左京区)はこのほど、ギャンブル依存症領域において共同研究を行うことに合意した。同社と京都大学は、ギャンブリング行動の遷移に関するデータの収集と分析を通じて、ギャンブル依存症のプロセス研究を産学協同で行う。

 なお、京都大学こころの未来研究センターにおいて、2021年までの約3年間の予定で取り組む。

 同研究は、実際に営業中の海外カジノ施設における日本人を含むプレーヤーのプレーデータを収集、分析することにより、人が危険な賭けに至る前の兆候を明らかにすることを目的として実施。研究の成果は、ギャンブル依存症を発症するメカニズムの解明に寄与していくものと期待しており、日本においてギャンブル依存症の発症、進行および再発防止の対策が講じられるように活用していく。

 また、同社の完全子会社であるセガサミークリエイション(SSC、横浜市神奈川区)と、SSCの完全子会社であるセガサミークリエイションUSA(SSCU)は、米国ネバダ州ゲーミング・コントロール・ボードおよびネバダ州ゲーミング・コミッションによる審査・公聴会を経て1日付(現地時間)で、米国ネバダ州におけるゲーミング機器製造・販売ライセンスを取得した。

 本件ライセンス取得を受け、SSCおよびSSCUはネバダ州における製品の製造・販売が可能となったことから、検査機関に対してゲーミング機器の検定などを申請し、同時に販売体制の整備を進め、19年3月期中の製品投入を目指す。(ニュース提供・LOGOS×娯楽産業)