アサヒ、欧州ビールを今春投入 伊の高価格帯「ペローニ」など 国内需要刺激

 アサヒビールは今春、イタリアの高級ビール「ペローニ」の国内販売を始める。ペローニは世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABI)から買収したブランドの一つ。海外の高価格帯商品を投入し、若者のビール離れや安売り規制で低調な国内市場を刺激する。

 アサヒは2016~17年に計約1兆2000億円を投じて、ABIから西欧と中東欧のビール事業を買収した。ペローニと同じく傘下に収めたチェコの高級ビール「ピルスナーウルケル」も日本での発売を急ぐ。両ブランドと「スーパードライ」を合わせた3本柱で国際展開を加速する計画だ。国内のビール市場は16年まで12年連続で縮小し、17年も前年割れだったもよう。高齢化に加え、ワインやハイボール、割安な酎ハイなど嗜好(しこう)が多様化したためだ。キリンビールが個性的な味わいの「クラフトビール」に注力するなど、各社があの手この手で需要喚起を図っている。

 これに対し、アサヒは海外高級ビールの投入でラインアップを広げ、ビール市場の活性化と利益率アップの一石二鳥を目指す。アサヒグループホールディングスの小路明善社長は「クラフトビールの人気を奪いたい」と意気込む。