経団連会長に中西氏が内定 日立出身者は初 「正直避けたいと思っていたが…」

経団連の次期会長に内定し、記者団の取材に応じる日立製作所会長の中西宏明氏=9日、東京都千代田区
経団連の次期会長に内定し、記者団の取材に応じる日立製作所会長の中西宏明氏=9日、東京都千代田区【拡大】

 経団連の榊原定征会長は9日の記者会見で、自身の後任会長に副会長で日立製作所の中西宏明会長を内定した、と正式に発表した。5月下旬の定時総会で交代する。「財界総理」と呼ばれる経団連会長に日立出身者が就任するのは初。

 中西氏の選任理由について、榊原氏は「副会長として経団連活動に幅広く取り組んでいる。また、日本を代表する企業のトップとしての卓越した経営手腕に加え、政府の未来投資会議の議員を務めるなど政府の会議でも活動しており、次期会長に最もふさわしい」と説明した。

 中西氏は会見後、報道陣の取材に応じ、「ここ数年、エネルギー問題など国の基本政策に関わってきた。こういった問題に日立製作所の会長としてだけでなく、経団連(の会長)の立場で強力に取り組んでいくことが、日本経済の再生にとっても大きな意味がある」と抱負を語った。

 また、「経団連会長就任は正直避けたいと思っていたが、20年以上停滞してきた日本経済が(再生に向け)動き始めた。これを回すことができるのなら面白いと考えた」と、就任要請を受諾した心境を説明した。

 ■歴代経団連会長

  初代 石川一郎(日産化学工業社長) 1948~56年

  2代 石坂泰三(東京芝浦電気社長)   56~68年

  3代 植村甲午郎(経団連事務局)    68~74年

  4代 土光敏夫(東京芝浦電気会長)   74~80年

  5代 稲山嘉寛(新日本製鉄会長)    80~86年

  6代 斎藤英四郎(新日本製鉄会長)   86~90年

  7代 平岩外四(東京電力会長)     90~94年

  8代 豊田章一郎(トヨタ自動車会長)  94~98年

  9代 今井敬(新日本製鉄会長)     98~2002年

 10代 奥田碩(トヨタ自動車会長)    02~06年

 11代 御手洗冨士夫(キヤノン会長)   06~10年

 12代 米倉弘昌(住友化学会長)     10~14年

 13代 榊原定征(東レ会長)       14~18年

 14代 中西宏明(日立製作所会長)    18年~

  ※敬称略。初代から9代までは日経連との統合前の旧経団連時代の会長。社名、肩書は就任当時