店舗出店のVIDA 中国で「ジャパンタウン」展開 (1/2ページ)

「ジャパンタウン」の第1号施設が進出する百貨店=中国・福州市
「ジャパンタウン」の第1号施設が進出する百貨店=中国・福州市【拡大】

 ■日本の食や物販“本物”アピール

 店舗出店のトータルソリューションサービスを提供するVIDAコーポレーション(東京都港区)は、中国で食や物販などを通じて日本文化を訴求する「ジャパンタウン」と呼ぶ施設を展開する。現地の大手百貨店「大洋百貨」と連携し、第1弾として3月下旬にも福建省の店舗に拠点を開設。同百貨店は現時点で同国内の17カ所に進出しており同様の空間を順次整備、富裕層だけではなくあらゆる階層の消費者をターゲットとする考えだ。

 ジャパンタウンは「HonMono」というブランド名で展開し、“本物”をアピールする。例えばレストランの場合、農林水産省などの委託を受け、日本料理の知識や調理技能が一定水準に達した人や日本の食材を使用した料理を常に提供する店舗を対象とした、認定制度を適用。東南アジアでは現地の人が見よう見まねで調理する“なんちゃって日本料理”が横行しているが、そういったケースとは一線を画し、認定書と認定ステッカーを交付することで差別化を図っていく。

 物販は、扇子や陶器など約3000アイテムを用意する。商品は1つずつ陳列され、それぞれの商品説明書に記されているQRコードにスマートフォンをかざし、EC(電子商取引)サイト経由で購入する仕組み。このため在庫リスクは生じない。また、イベントや催事を提案する場として「楽一楽・座」というスペースも用意し、日中の文化交流を促進する。

ジャパンタウンの内容は?