第一生命HD、米子会社が個人保険・年金事業買収 総額1400億円の大型投資

 第一生命ホールディングスは19日、米国連結子会社のプロテクティブ生命保険を通じて、米中堅生保リバティライフの個人保険・年金の既契約を再保険形式で買収すると発表した。取得金額は約12億ドル(約1400億円)で、プロテクティブによる過去最大の買収案件だ。為替リスクを負うことなく、米国の経済成長を取り込む狙い。

 7月に買収手続きを完了する見通し。保険契約はリバティに残す。プロテクティブは契約者が支払う保険料を再保険料として受け取る。既契約は約50万件に上る。今年10~12月期から、売上高に相当する保険料等収入は数百億円、年間50億~100億円程度の最終増益を見込む。

 保険の既契約の買収は、事務や人員、システムなどの引き継ぎや統合をする必要がなく、保険契約1件当たりのコスト削減といったメリットがある。