
「陸王」で使用されたはんてんのレプリカを埼玉県の上田清司知事(右)に贈る小島染織工業の小島秀之社長=2017年12月25日、埼玉県庁(川上響撮影)【拡大】
埼玉県は23日、行田市の老舗足袋メーカーをモデルにし、昨年末に終了したTBS系テレビドラマ「陸王」の県内への経済波及効果が約10億2千万円に上ったと発表した。
県は独自の分析ツールを使って、ドラマが放映された昨年10~12月の3カ月間の観光案内所の来客数やアンテナショップ「ぶらっと♪ぎょうだ」の売り上げなどをべースに経済波及効果を算出した。
陸王は作家の池井戸潤さんの小説をドラマ化し、俳優の役所広司さんが主役を演じた。創業100年以上続く老舗足袋メーカー「こはぜ屋」がランニングシューズ「陸王」の開発に挑み、奮闘する姿を描き、高視聴率を獲得した。
こはぜ屋のモデルは行田市の老舗足袋メーカーで、同市で多くのロケが行われたこともあり、観光客が増加。同市の足袋メーカーは生産が追いつかず、同市の銘菓「十万石まんじゅう」の販売も好調で、地元に大きな波及効果を与えた。