【Sakeから観光立国】昇龍道銘酒街道推進会議、20の蔵元参加

中部国際空港で開かれた第3回昇龍道銘酒街道推進会議。中部・北陸9県の日本酒を地域振興に結びつける試みが披露された
中部国際空港で開かれた第3回昇龍道銘酒街道推進会議。中部・北陸9県の日本酒を地域振興に結びつける試みが披露された【拡大】

 □平出淑恵(酒サムライコーディネーター)

 「日本酒の魅力を世界へ発信!」と題した第3回昇龍道銘酒街道推進会議が18日、愛知県常滑市の中部国際空港で開かれた。筆者は昨年3月、昇龍道地域のインバウンド拡大促進を目指す同協議会から「昇龍道大使」を委嘱された。日本酒の国際化による地方創生を目指す活動を行う身には大変な励みとなっている。

 同会議は中部運輸局が主導する「昇龍道プロジェクト推進協議会」の主催。定員を上回る申し込みがあり、昇龍道地域といわれる中部・北陸9県の20の蔵元が参加した。昨年末時点で官民2033団体が属し、さまざまな切り口で昇龍道地域を世界に発信している同協議会に酒蔵にフォーカスした「昇龍道日本銘酒街道推進会議」があることは、あらためて日本酒のソフトパワーを感じさせ、そのポテンシャルは高い。

 開会あいさつには石澤龍彦・中部運輸局長が、来賓あいさつは日本貿易振興機構(JETRO)の三根伸一郎地域総括センター長が行った。基調講演は筆者と、昨年設立された海外向け日本の食のプロモーションを担う新組織、日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)の大泉裕樹事務局長が行った。

 パネルディスカッションは「日本酒の国際化に向けて」をテーマに、筆者がコーディネーターを務め、パネリストには大泉裕樹JFOODO事務局長、地元の蔵元を代表して澤田酒造(愛知県常滑市)の澤田研一会長、海外のワインツーリズムを意識した酒蔵経営に取り組む泉橋酒造(神奈川県海老名市)の橋場友一社長、そして世界最大のワイン教育機関WSETのSAKEコース講師、クリストファー・ヒューズ氏という面々。日本酒の発信からプロモーション、インバウンドまで第一人者が顔をそろえた。「蔵元にとって非常に恵まれた時代が到来したと感じる」(澤田会長)という言葉が象徴するような、前向きな話を聞くことができた。

 最後に会場となった中部国際空港の友添雅直社長は、「空港から日本酒をどんどん海外に!」と力強く締めくくった。

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【プロフィル】平出淑恵

 ひらいで・としえ 1962年東京生まれ。83年、日本航空入社、国際線担当客室乗務員を経て、2011年、コーポ・サチを設立、社長に就任。世界最大規模のワイン審査会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)のアンバサダー。日本ソムリエ協会理事、日本酒蔵ツーリズム推進協議会運営委員、昇龍道大使(中部9県のインバウンド大使)などを務める。