パナ、流通システム会社と提携 セルフレジ導入を促進へ

レジでの会計や袋詰めを自動化するパナソニックの「レジロボ」
レジでの会計や袋詰めを自動化するパナソニックの「レジロボ」【拡大】

 パナソニックと流通システムを手掛けるヴィンクスは16日、コンビニやスーパーで来店客が自分で会計する「セルフレジ」などのシステム開発で提携すると発表した。パナソニックは2018年度の本格展開を目指してセルフレジ装置を開発しているが、これに小売店の既存システムで多く採用されているヴィンクスの販売管理ソフトを組み込み、導入を促進する。

 パナソニックはレジでの会計や袋詰めを自動化する「レジロボ」をローソンと共同開発しており、一部店舗で実証実験を始めている。今回の提携によりローソン以外の小売店でも販売時点情報管理(POS)システムなどの現行環境を大きく変更しなくても導入しやすくする。買い物客の利便性向上や店の人手不足対策につなげたい考えだ。

 将来的にはパナソニックのロボット技術や画像認識技術を活用し、小規模店でレジや在庫管理を無人で行うシステムも開発する。パナソニックの担当者は「人口減少や人手不足で小売りの現場は火の車となっており、新たな取り組みが必要だ」と話している。