早川茂氏「広報の強化と協賛価値可視化を図る」

 パリ日本文化会館・日本友の会の次期会長に内定した早川茂・トヨタ自動車副会長に課題や新たな取り組みなどを聞いた。

 --2代目会長に就任する

 「文化人でありメセナに熱心に取り組んできた福原義春会長(資生堂名誉会長)が会館設立時から崇高な理念を引っ張ってきた。その後任として使命は大きく2つある。福原会長の意志を継ぎ、日仏・官民協同という理念とそれに基づくパリでの日本文化発信の継続という意識を会員企業内で持続させること。加えて、会員にとって会館への協賛価値をもっと可視化・向上させることで友の会を生まれ変わらせ、さらに10年、20年と存続・拡大させることだ」

 --生まれ変わるとは

 「理念をよく理解して継続的に支援している企業はあまり多くない。パリでの素晴らしい活動を知る機会が少ないからだ。しかし欧州の拠点としての価値は高く、意志を持ってサポートする企業を増やしていきたい。それには付き合いではなく、活動について『なるほど』と納得してもらう必要がある」

 --そのために必要なことは

 「多くの企業・国民にとって会館は遠い存在だ。会館活動の社会的評価を高めて認知度を向上させなければならず、会館活動の改革、広報活動の強化などに取り組んでいく」

 --説明責任が求められる

 「寄付や協賛などの支援活動について、過去のような理念への共感といった抽象的な意識レベルだけでは通用しない。自社の利益につながるロジック、すなわち協賛価値の可視化が必要で、企業は上手に利用してビジネスに生かしてほしい」(松岡健夫)