NTTが「土に還る電池」開発 レアメタル未使用、生物由来で環境に優しく (1/2ページ)

NTTが開発したツチニカエルでんちによって、LED電球が灯っている=19日、東京都武蔵野市
NTTが開発したツチニカエルでんちによって、LED電球が灯っている=19日、東京都武蔵野市【拡大】

  • ツチニカエルでんちを手に説明するNTTの担当者=19日、東京都武蔵野市

 NTTは19日、あらゆる機器がインターネットにつながるIoT(モノのインターネット)の発展を見据え、回収できなくても環境への負荷が低い新電池「ツチニカエルでんち」(土に還る電池)を開発したと発表した。

 IoTの発展に伴い、電池を搭載した多数のセンサーが建物や動植物へ装着されることが想定されるが、手が届きづらい屋外など回収が難しいセンサーはそのまま放置され、土壌や生物に悪影響を及ぼす可能性がある。新電池はこの課題解決のため研究を進めていたもので、今後は性能を高めた上、「土に還るセンサーや回路」とあわせて商品化を目指す。ツチニカエルでんちは同日、東京都武蔵野市で開かれた、同社の「R&Dフォーラム2018」で披露した。

 レアメタルを使用せず、負極や正極にミネラル類など肥料の成分や生物由来材料を使用。生物由来材料に特殊な処理を施すことで電極に使うカーボンの形を変え、従来の電池で結着剤として使われていたフッ素系樹脂を使わないことに成功した。従来の電池に含まれていたレアメタルやフッ素系樹脂は、燃えると有害ガスが発生したり、放置すると土壌や生物に悪影響を与える恐れがあった。

 電池性能は容量が1平方センチメートル当たり1.9ミリアンペア、電圧1.1ボルトで、従来のボタン電池と比べて容量が10分の1程度、電圧も3分の1程度にとどまるため、商品化へ向けて性能向上を急ぐ。

環境への影響も調査