【家電Watch】アシックス、センサー内蔵ボール

「PITCHID」
「PITCHID」【拡大】

 ■速さ・回転 投げれば数値化

 アシックスは、野球の硬式ボールにセンサーを内蔵した投球測定用ボール「PITCH ID(ピッチアイディ)」を、ユーテックと共同開発した。今年9月からアシックスのベースボール能力測定プログラム「ASICS BASEBALL Lab.(アシックスベースボールラボ)」に導入する予定だ。

 ピッチアイディは、直球や変化球の球質を数値化し、投手の投球パフォーマンスを客観的に把握できる。加速度センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサーを内蔵し、球速や回転数、回転軸の情報が得られる。

 測定データは、連携されたパソコンまたはタブレットに約10秒で転送され、初速や終速、平均速度の3項目の球速や、1分当たりの回転数、投手側と頭上からの2視点による回転軸の傾きが表示される。

 そのほか、ボールが手を離れる位置やボールのホームベース上の到達点を表示。球速に対する多回転数を評価する機能なども搭載している。

 硬式ボールと同径、同重量で、同様の手法で作製されているため、違和感が少なく投球でき、グラウンドやブルペンで使える。製品化に当たっては、アシックススポーツ工学研究所にて、高い精度で測定できるうえ、耐衝撃性や耐久性も備えていることが実証されたという。(インプレスウオッチ)