【現場の風】ポーラ しわ改善の美容液、消費者ニーズつかむ


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 □ポーラ執行役員・山口裕絵さん(41)

 --しわ改善効果の表示を国内で初めて認められた薬用美容液「リンクルショット メディカル セラム」の販売が好調だ

 「2016年7月に医薬部外品の承認を取り、昨年1月に発売し、1年で130億円を売り上げた。70万本ぐらいは売れると踏んでいたが、蓋を開けてみれば約94万本。思っていたより、ずっと多かった。今年も1~3月だけで34億円を売り上げている。単品でそれほど売れることは、めったにないので本当にうれしい」

 --消費者の反応は

 「使い続けたいという声が予想以上に多い。販売担当者には、しわ改善という機能面だけでなく、開発から発売まで15年かかり、さまざまな苦労があったことも伝えるよう、お願いしている。最近の消費者は、コストパフォーマンスだけでなく、良い企業の良い商品を買いたがる傾向がある。リンクルショットは、他のブランドの商品を試すきっかけにもなっている」

 --6月15日には香港と台湾で発売した

 「初の海外販売になる。香港の女性は、特に美容意識が高い。発売前の発表会に来た百貨店のバイヤーやネット上で影響力を持つ『インフルエンサー』は、日本にこういう商品があると既に知っていて、待ちに待ったという反応だった。アジアでは日本製化粧品の評価が高いので、すごく期待している」

 --リンクルショットの仕事で得たものは

 「12年7月に商品企画部へ移ったときから担当してきた中で、化粧品は単に見栄えを良くするための道具ではなく、使うことで気持ちが前向きになれる商品だと再認識した。今は執行役員として、商品企画から宣伝、デザインまで担当しているが、今後も何らかの形で現場に関わり、消費者の心に訴えていきたい」

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【プロフィル】山口裕絵

 やまぐち・ひろえ 中央大法卒。1999年ポーラ入社。宣伝部に13年間所属した後、2012年7月から商品企画を担当。17年1月商品企画部長、18年1月から現職。東京都出身。