ソフトバンク、携帯電話子会社の上場予備申請 メルカリ抜き今年最大規模に

ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長
ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長【拡大】

 ソフトバンクグループは9日、携帯電話子会社ソフトバンクの東京証券取引所への上場予備申請を行ったと発表した。上場すれば、フリーマーケットアプリ運営のメルカリ(初値ベースの時価総額6766億円)を抜き、今年最大規模の新規株式公開になる見通し。

 中核企業の経営基盤を強化するとともに、調達資金を有力なベンチャー企業への投資に振り向け、グループ全体の成長につなげる。

 上場後もソフトバンクグループの連結子会社にとどまるが、親会社は戦略的持ち株会社の性格が色濃くなる。孫正義会長兼社長は今年6月の株主総会で「これまでは通信事業に頭の97%を使っていたが、そちらを(ベンチャー企業への)投資に回す」と強調していた。

 携帯子会社のソフトバンクはこれまで、孫氏の代表権を外して役員の体制を変更したほか、親会社の社債や借り入れに対する債務保証の解除など経営の独立性を高める施策を実施してきた。今後はより自立的な経営と成長戦略を構築する。

 一方、親会社のソフトバンクグループは豊富な資金を稼ぎ出してきた中核事業への関与が低下する。約16兆円にも上る連結有利子負債の返済計画に一定の影響があるため、今後慎重に組織や財務戦略を練り直すとみられる。