冷房需要増加で関電に電力融通 中部電など5社

稼働中の関西電力高浜原発3号機(左)と定期点検中の4号機。猛暑が続くと電力が逼迫しそうだ=福井県高浜町(本社ヘリから)
稼働中の関西電力高浜原発3号機(左)と定期点検中の4号機。猛暑が続くと電力が逼迫しそうだ=福井県高浜町(本社ヘリから)【拡大】

 全国規模で電力の需給調整を担う電力広域的運営推進機関(東京)は18日、高気温で想定以上に電力需要が増加したとして、中部電力など電力5社が関西電力に対し、同日午後4~5時の間、100万キロワットの電力を供給するよう指示したと発表した。電力の広域融通は、厳しい寒さによる暖房需要増加などで東京電力管内の需給が切迫した今年1~2月以来。夏場の高気温によるものとしては、平成27年の広域機関発足以降で初めてという。

 関電管内は18日、気温上昇により家庭やオフィスでの冷房需要が増加。午後4~5時の電力使用率の想定が98%と需給が非常に厳しくなると見込まれたため、広域機関に広域融通を打診した。中部電のほかに東京電力パワーグリッド、北陸電力、中国電力、四国電力が広域融通に対応した。

 関電は今後、休止していた火力発電所を稼働させるなどして供給力の上積みに努める。