【ピックアップ】ホール大手2社、豪雨被災地支援活動

自社店舗も被災したダイナムでは、被災地域の1日も早い復興を目指して多様な支援に取り組む
自社店舗も被災したダイナムでは、被災地域の1日も早い復興を目指して多様な支援に取り組む【拡大】

 マルハン(京都市上京区)は7月31日から8月3日にかけて、岡山県倉敷市真備町において「平成30年7月豪雨」の災害支援として、ボランティア活動を実施した。第1回目となる今回は、本社スタッフや被災地に隣接する都道府県にあるマルハン店舗から9人が参加し、倉敷市災害ボランティアセンターを拠点に浸水住宅内の片付けなどを手伝った。

 同社では、休日に比べてボランティアが少なくなる平日に支援活動を実施するため、この活動に参加する従業員を出張・出勤扱いとしており、交通費や宿泊費の負担などを軽減することで被災地の長期的な支援につなげたいと考えている。

 このほか、現在、全国のマルハン店舗では「募玉・募メダルによる活動支援」を実施。これは、来店客が賞品に交換する権利を放棄した玉・メダル分を、同社から自治体および日本赤十字社などの災害支援活動を行う団体に寄付するもので、7月14日から8月5日現在までの23日間で、1899万8700円が集まっているという。

 なお、同社は今後も、被災地域の復旧・復興に向けた取り組みに積極的かつ継続的に着手。全6回の実施を予定するなか、岡山県倉敷市真備町を活動エリアに、第2回以降は20人前後が参加する方向で調整している。

 一方、ダイナム(東京都荒川区)は、「ダイナム信頼の森岡山真備店」が洪水による水没という被害に遭うなか、営業再開を目指しつつ、1日も早い復興に向けて地域社会と協力している。

 被災した同店では、使用不能になった家財道具などの不用品が道路や庭先にあふれて復旧の足かせとなっている状況を改善するために、駐車場の一部を災害がれきの仮置き場として提供。地域の通行改善に寄与するとともに、復興支援に各地から派遣されてきている自衛隊員の駐屯場所としても駐車場を利用してもらい、その活動を支援することで地域の復興が早まることに期待した。また、被災者に生活再建の手続きを円滑に進めてもらうために、倉敷市が運行を始めた真備町地区の避難所と市役所本庁を結ぶ臨時バスの停留所として駐車場を提供したほか、同社本部や店舗の従業員を地域ボランティアとして復興活動に業務派遣。土砂の取り出しやごみの搬出、家屋の片付けと掃除、家財・荷物の運び出しなど、連日の猛暑のなか1日も早い復興を目指して活動を続けている。

 ダイナムでは災害発生前の日常を早期に取り戻すために、引き続き地域の復興に協力していくとしている。