日本橋三越、コンシェルジュで接客強化 本店、来月改装オープン

接客を強化する日本橋三越本店のコンシェルジュら=6日、東京都中央区
接客を強化する日本橋三越本店のコンシェルジュら=6日、東京都中央区【拡大】

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)は6日、日本橋三越本店(東京都中央区)の改装部分を10月24日にオープンすると発表した。

 専門に助言を行う約90人のコンシェルジュらが顧客一人一人に合った提案を行い収益力を高める。

 浅賀誠店長は同日の会見で「2020年度に(同店の)売上高を100億円上積みしていく」と述べた。

 「第1期再開発」と名付けた改装は主に低層フロアで行われ、建築家の隈研吾(くま・けんご)氏がデザインを手がけた本館1階部分が目玉の「おもてなし空間」。第2期の改装は婦人服フロアなどが対象で来年度中に完成する。三越伊勢丹HDは改装に計約150億円を投じる。

 改装に合わせ、コンシェルジュ約90人、ガイド約100人ら計約320人体制で接客を強化する。顧客属性や購入履歴などのデータを全スタッフが共有し、それぞれ顧客に密着した提案によって、富裕層ら固定顧客への販売力を高める。

 東京・日本橋エリアでは、高島屋が25日、都市型ショッピングセンター「日本橋高島屋S.C.」をオープンするが、浅賀店長は「(三越は)よりターゲットを絞っており(高島屋と)同質ではない」と述べた。

 高島屋はファミリー層の獲得を目指している。