国際線定期便19年度に就航 スカイマーク会長、新中計に盛り込む方針 (1/2ページ)

就航20周年記念式典で挨拶するスカイマークの佐山会長=19日、羽田空港
就航20周年記念式典で挨拶するスカイマークの佐山会長=19日、羽田空港【拡大】

 スカイマークの佐山展生会長は19日、2019年度中に国際線定期便を就航させるとの意向を示した。現在策定中の同年度開始の中期経営計画に盛り込む。15年に経営破綻した同社は20年9月末までの再上場を目指しており、国内線だけの運航から国際線へ拡大し、事業成長性を示したい考えだ。

 佐山会長は同日、就航20周年記念式典に出席し、来年初めごろまでに、サイパンやパラオにチャーター便を就航させ、観光需要などを確認して定期便化する考えを示した。そのうえで、「サイパン、パラオだけでなく、その後も示さねばならない」とし、順次、国際線を拡大していく考えを示した。

 佐山氏は国際定期便のルート候補について、国内外の航空会社との競合性が低い都市や「なかなか予約が取れないような需要が非常に高い都市」との考えを表明。「将来的には神戸(空港)、茨城(空港)へも広げたい」と述べた。

 スカイマークは全日本空輸、日本航空の大手2社の系列外で独立系の第3の航空会社として創業し、1998年9月19日の羽田-福岡線で初就航した。航空業界に価格破壊をもたらしたが強気の拡大戦略が裏目に出て15年1月に経営破綻し、民事再生法による再建の道を歩んだ。ANAホールディングスなど3社が株主だが、契約事項に5年後の再上場が盛り込まれており、20年9月末に期限を迎える。現在は上場のため、主幹事会社の選定中という。

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