不二製油グループ本社が新会社 欧州・アフリカ地域事業を統括

ブルキナファソの農家と打ち合わせを行う不二製油グループ本社の社員ら
ブルキナファソの農家と打ち合わせを行う不二製油グループ本社の社員ら【拡大】

 不二製油グループ本社は、オランダ・アムステルダムに欧州・アフリカ地域事業の統括会社「FUJI EUROPE AFRICA B.V.」を設立した。欧州やアフリカの地域戦略や新事業開発などを一元管理し、市場開拓につなげる狙いがある。昨年4月にスタートした「中期経営計画」で、グローバル事業拡大や主力事業の油脂・チョコレート事業の欧州事業強化を掲げており、欧州・アフリカ地域の生産、調達先のグローバルスタンダード化にも対応する。

 ベルギーの生産拠点「フジオイルヨーロッパ」では、チョコレートや製菓、アイスクリーム、育児粉乳向けの油脂を製造。アフリカでは、西アフリカのガーナとブルキナファソからシアナッツの原料を安定調達し、現地法人の「インターナショナルオイル&ファッツ」を通じて油脂加工・販売を手がけている。

 これらの事業を統括会社のもとで効率的に運営するほか、オランダの物流拠点としての地の利を生かし、最適な物流ルートも構築する。

 一方、今年7月にブルキナファソでの大豆食品の開発、製造を視野に入れた調査プロジェクトが、国際協力機構(JICA)の「持続可能な開発目標(SDGs)ビジネス調査」に採択されており、同調査の結果を見極めた上で事業化を検討し、人口増と経済成長で商機が拡大するアフリカ市場の開拓につなげる。

 現状では、ブルキナファソで生産された大豆の大半が家畜向け飼料として消費されたり、安価に近隣諸国に輸出されたりしている。大豆は貴重なタンパク源になるだけに、大豆ミートなどの加工品の原料に使うことで、現地の人々の栄養状態や食生活の改善に貢献できる。同時に、加工品として付加価値を高めることで、大豆農家の収入を増やすのが狙いだ。現地の大豆農家の働き手は女性が多く、女性の地位向上にも貢献できるとみている。