【ピックアップ】大遊協、ひったくり防止キャンペーン

タージンさん(左から3人目)とともに、恒例の「安全・安心まちづくりキャンペーン」を展開
タージンさん(左から3人目)とともに、恒例の「安全・安心まちづくりキャンペーン」を展開【拡大】

 大阪府遊技業協同組合(大遊協、理事長・平川容志氏)は11日、「安全・安心まちづくりキャンペーン」をスタートさせた。同キャンペーンは、大阪府内の各地域で行われる「全国地域安全運動」(毎年10月11~20日までの10日間)に合わせ、組合で製作したひったくり防止カバーを地域住民に配布する取り組み。

 昨年までは「車上狙い、ひったくり撲滅キャンペーン」と銘打ち、ひったくり発生件数の減少を目指すべくキャンペーンを展開していたが、長年にわたる活動が奏功。ひったくり事案の件数が大きく減少したため、今年度から「特殊詐欺被害」「女性の犯罪被害」「子ども犯罪被害」「車上ねらい・部品ねらい被害」の防止など、“府民が安全で安心できるまち大阪”を目的に、キャンペーンの名称を変更して府内各警察署などと幅広く活動を展開する運びとなった。

 大遊協では社会貢献活動の一環として毎年継続して同キャンペーンを行っており、今年で13年目を迎えた。今年はキャンペーン期間中に、大阪府下の全6カ所で防犯カバーの配布を実施。昨年同様、大阪で知名度の高いタレントのタージンさんを起用し、軽快なマイクパフォーマンスを通じて各会場に訪れた人々にひったくりや特殊詐欺被害防止を訴えた。

 今年のキャンペーン初日は、大阪市東淀川区のかみしんプラザでの活動となり、タージンさんが一日署長を拝命。警察官の制服を身にまとい、ひったくり防止カバーの取り付け方法などをレクチャーしたほか、来場者の自転車の前カゴにカバーを取り付けるパフォーマンスも行った。また、13日に同平野区の大阪メトロ出戸駅前広場で開催された安全安心フェスティバルキャンペーンでは、あいさつに立ったタージンさんが「地域の皆さまを守るために街のパチンコ・パチスロ屋さんが立ち上がり、防止カバーを用意した」と説明。防止カバーの必要性や横行する特殊詐欺への防犯意識を喚起するとともに、無料で配布・取り付けを行うため、自転車を持参してほしいと呼びかけた。同キャンペーンは継続展開を通じて大阪府下の各地域に浸透。大遊協のエコキャラクター「白クマのキョウくん」のカバーはすっかりなじみとなり、多くの地域住民が集まるなか、色あせたカバーを新調する人もいた。

 さらに今年は、ひったくり防止カバー1万枚に加えて、啓発グッズ(メモ帳1万5000冊、クリアファイル1万枚、ポケットティッシュ1万個)も作成。キャンペーンの来場者や府下の警察署などに配布した。