パナソニックは10日、自社製の乾電池で動く人型ロボット「エボルタNEO(ネオ)くん」が世界遺産・厳島神社(広島県廿日市市)で約3キロの遠泳に成功したと発表した。本州側の宮島口から神社の大鳥居までを泳いで渡りきり、乾電池を動力としたロボットのギネス世界記録に認定された。
電池の長持ち性能をPRするため毎年行っているイベントの一環で、この日は朝から身長約17センチのロボットが長さ約35センチの木製サーフボードに寝そべって乗り、単3形乾電池2本を動力に手で水をかきながら宮島口を出発。最初のチャレンジでは藻が絡まって動けなくなるトラブルもあったが、再挑戦で3時間22分かけて無事ゴールした。
パナソニックは、平成20年に先代のロボット「エボルタくん」で米国のグランドキャニオンの絶壁をロープで登頂。その後も進化を続け、昨年はノルウェーのフィヨルドで高さ1000メートルの絶壁の登頂に成功した。