郊外百貨店、「混雑なし」逆手に取り誘客 訪日客にPR、個性を強調 (1/2ページ)

西宮阪急で開店した漫画「ピーナッツ」をモチーフにした日用品や雑貨を扱う常設店=兵庫県西宮市
西宮阪急で開店した漫画「ピーナッツ」をモチーフにした日用品や雑貨を扱う常設店=兵庫県西宮市【拡大】

  • 改装オープンした近鉄百貨店四日市店

 関西地盤の百貨店で、都心部から離れた郊外店に国内外の客を呼び込む動きが盛んになってきた。逆転の発想で混雑していないことを訪日外国人客へPR、地域のニーズに合う売り場構成で個性を打ち出すなど、アイデアを凝らしている。百貨店業界で郊外や地方の店舗を中心に閉店が相次いでいる中、新しい試みとしても注目されている。

 京阪百貨店(大阪府守口市)は旅行企画会社と提携し、今年8月から週2回、大阪府北部の3店舗を回るツアーを実施中だ。京都観光の前後などで買い物に1日を充てるアジアからの観光客に人気といい、参加した中国人女性(33)は「待ち時間なしで目当ての化粧品やシャンプーが楽に買えた」と満足していた。

 京阪百貨店は本店に当たる守口店など大阪府北部を中心に5店舗展開しているが、関西空港を使って訪れる外国人客の取り込みに苦戦してきた。「混雑していないのを逆手に取った」(担当者)とツアーを始めたところ、守口店の10月の免税売上高は前年同月に比べ約4倍に伸びたという。同店の木村俊英店長(58)は「3店巡ると希望の品がほぼそろう」と語る。

 近鉄百貨店は関西と東海エリアに店舗を持つ。生駒店(奈良県生駒市)に3月、雑貨専門店「ロフト」が出店、客層の拡大に成功した。今年3~8月の入店客数は、前年同期比で4.4%増となった。

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