ライオンが国内52年ぶり歯磨き剤工場

 ライオンは26日、香川県坂出市の子会社敷地に歯磨き剤の工場を新設すると発表した。歯磨き剤工場を国内で新設するのは52年ぶり。中国や東南アジアで日本製品への需要が高まっていることなどに対応する。投資額は約350億~400億円。

 坂出市では歯ブラシを生産する新工場が11月に稼働を始めたが、歯磨き剤の工場新設は昭和44年の明石工場(兵庫県明石市)以来となる。完全子会社ライオンケミカルのオレオケミカル事業所で平成31年に着工し、33年に完成させ稼働を始める予定だ。

 歯磨き剤の国内生産拠点は、小田原工場(神奈川県小田原市)と明石工場の2拠点から3拠点に増え、年間生産能力は全体で約2億本から約3億3千万本に拡大する。