≪ベネッセ顧客にDM送付≫
通信教育大手「ベネッセコーポレーション」(岡山市)の顧客情報が大量に流出した問題で、IT大手「ジャストシステム」(徳島市)が流出情報を通信教育事業のダイレクトメール(DM)の送付に流用していたことが7月10日、ベネッセ関係者への取材で分かった。名簿業者から流出情報を入手したとみられ、警視庁は不正競争防止法違反(営業秘密侵害)容疑で流出経路の解明を進める。
ジャストシステムは2012年から、タブレット端末に小中学生向けの教材を配信する通信教育の「スマイルゼミ」を展開している。
ベネッセ関係者によると、6月26日以降、ベネッセの顧客から「ベネッセにしか登録していなかった個人情報が使われ、スマイルゼミのDMが送られてきた」という問い合わせが相次ぎ、ジャストシステムにベネッセの顧客情報が流出している疑いが浮上した。
ベネッセの顧客は氏名、住所、電話番号などの個人情報を電話やはがきで登録する仕組み。一部の顧客は実際と異なるマンション名を伝えたり、勤務先を自宅として登録したりしていたが、ジャストシステムのDMにはこれらの情報が記載されていたという。