JR東海は14日、山梨県都留市を基点とした「山梨リニア実験線」の延伸区間(24・4キロ)の工事現場を報道陣に公開した。
実験線は平成9年に先行区間として18・4キロが開通しており、延伸区間が完成すれば実験線は計42・8キロになる。完成後はリニアの車両を現行の4両から12両編成に組み替え、時速500キロでの走行試験を計画している。
JR側がこの日公開したのは「大ノ入工区」(同県上野原市)のうち、秋山トンネル~大ノ入川橋梁~第1大ノ入トンネルの280メートル。延伸部分にある10カ所のトンネルは3月末にすべてが貫通した。
秋山トンネルでは壁面のコンクリート工事が完了して、実験線の軌道となるトンネル内の路盤も完成。来年春に設備機能試験が予定されている。