当日券を求めて東京スカイツリー前に長い列ができた=11日午前、東京都墨田区(古厩正樹撮影)【拡大】
開業から約1カ月半が経過した東京スカイツリー(東京都墨田区)で11日、地上350メートルの展望台「天望デッキ」に入場できる当日券の販売が始まった。
これまで天望デッキへの入場は混雑緩和のため完全予約制だったが、11日以降は当日券を1日あたり約1万枚販売する。先着順のため、営業を開始する11日には券の購入を希望する人が続々と集まり、午前8時には多くの人が列をなした。
10日夜に一番乗りで並んだという東京都葛飾区の大学生、水野潤一さん(20)は「自宅のベランダからツリーが見えるけど来るのは初めて。これまでは予約が殺到していたが、当日券が販売されるので来てみました。昇るのが楽しみ」と話した。
ツリーを運営する東武タワースカイツリーでは、今後、夏本番を迎えるため、熱中症などの対策として日よけのために大型テントを設置するほか、待ち時間が1時間を超える場合には整理券を配布する。
また、インターネット予約による入場券の事前販売も引き続き行われる。事前購入の場合は日時指定がされているため、混雑時も少ない待ち時間で入場できる。当日券は大人2千円、中高生1500円、小学生900円、4~5歳が600円。日時指定がなく、入場まで時間がかかる場合があるが、いずれも事前購入より500円安くなる。
同社によると、開業日の5月22日から7月9日までの49日間で周辺の施設も含めた「東京スカイツリータウン」全体で約856万人が来場。ツリーの展望台には約64万人が昇ったという。