夢に見た現場へ…変革者としての挑戦が結実「竹鶴ノート」 「マッサン」と呼ばれた男、竹鶴正孝の夢 (2/2ページ)

2014.11.13 11:19

後継者の威氏とともに原酒をテイスティングする竹鶴政孝氏=余市蒸溜所

後継者の威氏とともに原酒をテイスティングする竹鶴政孝氏=余市蒸溜所【拡大】

  • 現在の余市蒸溜所。「マッサン」効果で平日も見学者が絶えない
  • ジャパニーズウイスキーづくりの“バイブル”となった「竹鶴ノート」。竹鶴氏が自ら撮影した写真や図面も駆使してわかりやすくまとめられている

 大麦の発芽具合を壁にこすりつけて調べることや、ポットスチルを木製ハンマーで叩いた反響で蒸溜がどこまで進んでいるかを知ること…。現場でなければ教えられないことだ。

 今では、ほとんどの蒸溜所が、観光客の見学を受け入れている。全工程を説明付きで案内し、最後にはウイスキーを試飲させてくれる。フォートウィリアムのベンネヴィス蒸溜所では、スコッチウイスキー誕生の神話にさかのぼる映画を見せてくれた。

 オープンになっても現場の真剣さは失われていない。

政孝氏は帰国してからも、常に現場に立った。白衣姿。蒸溜所内をめぐりながら、時折、職工たちに声をかける。笑顔のときもあれば、厳しい表情のときもあったという。

本物のウイスキーをつくって日本の洋酒業界を変える―。「竹鶴ノート」を完成させた政孝氏は「変革者」として、自らの夢に向かって突き進むことになる。

 ⇒特設コンテンツ「『マッサン』と呼ばれた男、竹鶴政孝の夢」第2章公開
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