【高論卓説】駅伝や野球…大学スポーツの現状 広告効果絶大、塗り替わる勢力図 (1/4ページ)

2015.6.23 06:35

 夏休みを目前にし、各大学の運動部関係者は多忙だ。合宿先を決めたり、練習試合の相手校を探したり、新人勧誘をしたり、あらゆる調整をする。

 大学の運動部は、とくに私大のそれは、ただの「文武両道」のための組織ではなく、れっきとした広報を担う装置。だから、「スポーツ推薦入試制度」を87%の大学が設ける。多様性に富んだ人材を集めるためと説明するが、本音は宣伝である。

 全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の予選、関東大会等の地区大会、大学関係者はスカウトのために疾走する。インターハイ、国体の戦績は、大学入試と同様で高く評価される。

 高校の花形スポーツは、申すまでもなく野球である。どのスポーツも野球と比べればマイナー。各高校は甲子園を目指して一直線。有力な私立高などは全国にスカウト網を張りめぐらす。

 大学の花形は、正月の箱根駅伝。が、この大会は全国大会ではなく、関東の大学選手権でしかない。正式には「東京箱根間往復大学駅伝競走」という。関東大学陸上競技連盟に加盟する大学に出場資格があり、それ以外の大学は蚊帳の外。なのに、大学スポーツ界の頂点にあり、国民的人気を博す。

箱根駅伝は全国に大学名を売る最高最大のイベント

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