新旅券に「富嶽三十六景」 外務省、江戸の美アピール

2016.5.18 21:06

外務省が発表した2019年度に導入する新しいパスポートのデザインのイメージ(外務省提供)

外務省が発表した2019年度に導入する新しいパスポートのデザインのイメージ(外務省提供)【拡大】

  • 2019年度に導入する新たなパスポートに使用する葛飾北斎の「富嶽三十六景」(外務省提供)
  • 葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」の「江戸日本橋」を用いた新しいパスポートの査証欄のイメージ(外務省提供)
  • 葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」の「凱風快晴」を用いた新しいパスポートの査証欄(外務省提供)

 外務省は18日、平成31年度に導入する新たな旅券(パスポート)に、葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」のデザインを採用すると発表した。出入国の際にスタンプを押す査証欄に取り入れる。日本を象徴する富士山や、江戸時代の町人の暮らしを描いた美しい伝統文化をアピールする。

 図柄は「赤富士」と呼ばれる「凱風快晴」や、富士山に降りかかるような大波を描いた「神奈川沖浪裏」などえりすぐりの24作品。富嶽三十六景はデザインが複雑で、旅券のページごとに図柄が異なるため、偽造防止の効果も期待できる。

 これまで査証欄には「桜」をモチーフにした柄を使っていた。

 外務省は約5年に1回のペースで、偽造防止のため旅券に改良を加えてきた。今回のデザイン変更には、東京五輪・パラリンピックをにらんだ水際対策強化の側面もある。

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