【第26回地球環境大賞】COP22~マラケシュ アラカルト (2/4ページ)

2016.11.29 05:00

「パリ協定」第1回締約国会議の会場で、米次期政権に積極的な温暖化対策を求める産業界の代表ら(共同)
「パリ協定」第1回締約国会議の会場で、米次期政権に積極的な温暖化対策を求める産業界の代表ら(共同)【拡大】

  • 強い日差しに日傘を差して歩く人たち=8月、東京・銀座(共同)

 WMOによると、16年1~9月の気温は産業革命前に比べて1.2度高く、パリ協定が掲げる「2度未満」の目標達成が危ぶまれる状況。北半球の高緯度地方が特に高温で、ロシアの北極圏は1990年までの30年間の平均に比べて6~7度高かった。

 世界の平均海面は2月までの1年余りで1.5センチ上昇。ここ20年余りの平均的な年間上昇幅の約5倍の記録的なペースとなった。温暖化の進行に加え、昨年から今年前半にかけて強力なエルニーニョ現象が起きたことが響いた。

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 □世界自然保護基金(WWF)

 ■日本人は資源を使い過ぎ

 世界中の人が日本人と同じような暮らしをした場合、地球全体で必要になる食料や水、木材など自然資源の量は、地球が安定的に供給できる量の2.9倍になってしまうとの報告書を発表した。

 各国の消費データを専門家チームが分析。現状でも安定供給できる量の1.6倍の資源が世界全体で消費されており、中国やインドといった新興国が経済成長して先進国並みの暮らしをする人が増えると、状況がさらに深刻化する恐れがある。

 発展途上国の人々が貧困に苦しむ一方、日本などの先進国で資源の大量消費が続いていることを改めて示す結果だ。WWFは「危機的な自然環境を回復させるため、過剰な消費を減らして、環境に配慮した製品を選ぶべきだ」と訴えている。

 チームが2012年の国民1人当たりの環境負荷を指標化したところ、米国とカナダが安定供給量の4.8倍を消費。ドイツとフランスは3倍ほどで、2.9倍の日本は先進7カ国で5番目に多かった。日本は特に食生活に伴う負荷が全体の26%と食品の大量廃棄が浮き彫りになった。自動車や飛行機など交通分野も32%と多くの資源を使っていた。

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