「ブラック企業大賞」に電通、佐川急便など10社ノミネート

2016.12.1 15:41

7日、家宅捜索の入った電通の東京本社=東京都港区(納冨康撮影)
7日、家宅捜索の入った電通の東京本社=東京都港区(納冨康撮影)【拡大】

 弁護士やジャーナリストなどで構成するブラック企業大賞実行委員会は1日、労働やパワハラなどで問題があると指摘する今年の「ブラック企業大賞2016」のノミネート企業(法人)10社を発表した。新入社員の過労自殺をめぐって強制捜査された大手広告会社、電通などが入った。今後、インターネットでの一般投票などを行い、今月23日に大賞の発表、授賞式が開かれる。

 ほかにノミネートされたのは、エイジス(棚卸し代行業者)▽ドン・キホーテ(ディスカウントストア)▽プリントパック(印刷サービス)▽関西電力(電力事業)▽佐川急便(運送事業)▽サトレストランシステムズ(飲食店)▽仁和寺(宗教法人)▽ディスグランデ介護(デイサービス)▽日本郵便(郵便事業)。これらの企業(法人)については、裁判所や労働基準監督署など公的機関が是正勧告や労災認定など一定の判断をすでに下している。

 実行委は、電通について「新入社員の高橋まつりさんが長時間労働の末に自殺した。13年前にも入社2年目の男性社員の自殺が過労死と認定され、十分な改善策を実施しなかった」ことを理由とした。

 同大賞は今年で5回目。実行委は弁護士やジャーナリスト、NPO法人などから成る。実行委によると、裁判において企業側の非が確定した案件や、行政処分がなされた企業など、広く社会的に明白な問題があるとされた企業をノミネート。こうした企業を生み出す背景や社会構造の問題を広く伝え、誰もが安心して働ける環境をつくることを目指しているという。

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