【生かせ!知財ビジネス】渡部俊也・東京大学教授に聞く(上) (1/2ページ)

2017.1.20 05:00

「ビジネスモデルを変えようとするときに知財的な観点は絶対に要る」と語る渡部俊也教授
「ビジネスモデルを変えようとするときに知財的な観点は絶対に要る」と語る渡部俊也教授【拡大】

 ■三段跳びで全社戦略に対応を

 2017年、第4次産業革命への対応が急がれる。わが国企業の知財戦略、知財部門の行方はどうなるのか。知財戦略や知財政策の研究で知られる渡部俊也・東京大学政策ビジョン研究センター教授に聞いた。

 --グローバル競争に勝つために、知財部門ではオープン&クローズ戦略への対応が課題となったが、今はIoT(モノのインターネット化)や人工知能(AI)などへの対応が議論されている

 「一般に企業の経営戦略は3階層あるといわれる。第1階層は機能戦略。知財では良い特許権を獲得していくといったレベルの戦略だ。第2階層は事業戦略。事業を強くするため知財をどう使うかを考える。特許として公開するのか営業秘密として秘匿するのか、ノウハウや意匠をどうからめるか、どの国でどういった戦略をとるのか、といった検討をするレベルだ」

 --多くの企業は第2階層に突入している

 「日本企業の場合、1990年代までは機能戦略レベルで、知財部門は米国企業などから特許侵害で訴えられないようにするため、特許を大量に出願して大量に登録した。この十数年ほどは事業戦略に目線を合わせるための活動をしてきた。オープン&クローズ戦略もその一つ。現在は次の第3階層の全社戦略の段階に来ている」

 --どういうことか

 「事業転換を目指し、保有する知財ポートフォリオのすべてを取り替えることを検討できるというレベルだ。例えば事業分野を転換するなら、あるいはモノを製造して販売している企業がサービス業へと変わろうとするなら、守るべき知財や知財的なモノの内容は変わる。それらを事業戦略の中に組み込んで新たなビジネスモデルを作る活動が知財的な観点で行われることが必要になる」

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