劣悪な衛生状態、暑さで倒れる従業員… 「ミキハウス」子会社がミャンマーに委託した工場の実態 (1/3ページ)

日本の企業が委託したミャンマーの工場内の様子(エナジェティックグリーン提供)
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 雨が降ると浸水し、食堂には大量の鳩が入って衛生状態は最悪、暑さで従業員は倒れた…。「ミキハウス」や「ワコール」などブランドの関連会社が、ミャンマーに委託した工場の劣悪な実態が明らかになった。調査団体は「氷山の一角に過ぎない」としており、日本の企業が責任を持つよう訴えている。(社会部 天野健作)

最低賃金ぎりぎり

 調査したのは国際人権NGO「ヒューマンライツ・ナウ」。2016年8月から、ミャンマーの現地NGOと共同で、労働者へのインタビュー調査も含めて結果を公表した。

 ミャンマーにあるのは、子供服ブランド「ミキハウス」のグループ会社「ミキハウストレード」と、下着などの製造販売を行う「ワコール」の子会社「ルシアン」が委託する工場。

 調査によると、ミキハウスの工場では、従業員が約600人働いており、現地法で週48時間以上の労働はしてはならないとされているが、違法な残業が横行。深夜や日曜出勤を強いられることもあり、従わない場合、「管理職から口頭でののしられることもあった」という。

 基本給は時給450チャット(約40円)で、現地の最低賃金法と同額となっていた。ミャンマーは物価が高騰しており、「生活を維持しうる賃金にほど遠い」ばかりか、給与の支払いが遅延したこともある。

ミキハウス子会社の見解は?

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