証券取引等監視委員会は24日、インターネットで不特定多数の人から小口資金を集めて投資する「貸し付け型クラウドファンディング(CF)」の大手仲介業者「みんなのクレジット」(東京)に対し、行政処分を出すよう金融庁に勧告した。出資者に貸付先を偽って説明し、債務超過状態の親会社のほか、グループ企業に融資していた。
監視委によると、出資金を運用せず別の投資案件の償還や利払いに回してもいた。親会社への融資の一部では担保を設定していなかったという。
親会社は少なくとも平成28年8月から10月にかけて債務超過状態で、監視委は「出資者への返済が滞る可能性が高い」としている。みんなのクレジットへの出資総額は40億円以上に上る。