“脱獄スマホ”販売に有罪 裁判官「不具合、アップル社の責任と誤認の恐れ」 千葉地裁

 非公式アプリを使用できるように「脱獄」と呼ばれる方法で、内蔵プログラムを改変した米アップル社のスマートフォンiPhone(アイフォーン)を不正販売したとして、商標法違反などの罪に問われた無職、池田大将被告(25)=富山市=に千葉地裁は18日、懲役1年6月、執行猶予3年、罰金50万円(求刑懲役2年、罰金100万円)の判決を言い渡した。

 佐藤傑裁判官は判決理由で「改変されたアイフォーンは機能面で真正商品と相当な差異があり、不具合が生じるとアップル社の責任だと誤認する恐れがあった」と指摘した。

 被告側は「購入者も改変は知っていたので、誤認は生じない」と主張していた。

 判決によると、池田被告は、昨年3月から5月にかけ、内蔵プログラムに改変を加えたアイフォーン計6台を販売した。