富山湾に油田が? 石油や天然ガスを採掘する海洋構造物のようなものが映っているが、よく見れば光の加減によるものらしい。蜃気楼(しんきろう)は富山県魚津市の名物としてよく知られている。
空気の上下に温度差があるとき、真っすぐ進む光だけでなく大きく曲がってきた光も目に届き、物が上下に伸びたり、重なったりする現象だ。2タイプに分かれ、上側の空気が冷たくなり実像の下に逆さの像が見えるタイプが多い。
一方、富山湾や北海道のオホーツク海、琵琶湖などでは逆に海面側の空気が冷たくなり、実像の上に逆さの像ができることがある。富山湾では4月から5月が見頃だという。(成)