医療用ES細胞作製を了承 京大が国内初の計画申請

2017.6.7 23:10

 厚生労働省の専門委員会は7日、さまざまな細胞に変化できる胚性幹細胞(ES細胞)を再生医療用に作製する京都大の計画を了承した。文部科学省の委員会も了承しており、国内で初めて治療に使える臨床向けのES細胞の作製が可能になる。

 ES細胞は受精卵から作られ、作製過程で受精卵を壊すため、生命倫理面での課題から基礎研究に限定されていた。平成26年に新しい指針が作られ、作製が可能になった。指針により、厚労省と文科省が申請者のES細胞作製の目的や必要性を審査。厚労省の専門委は、受精卵提供者からの同意態勢が整っているかを中心に手続きを確認する。

 京大が今年3月に申請した計画では、受精卵は不妊治療などで使わなくなったものを利用。今後10年で20種類を作製し、治療や研究を実施する機関にES細胞を提供する。ES細胞は約2カ月で作製できるという。国内では山中伸弥京大教授を中心に人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った研究が先行している。

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