【eco最前線を聞く】アジア圏で廃ボトルのリサイクル構築 (1/3ページ)

クロスボーダーエイジ春山祥一社長
クロスボーダーエイジ春山祥一社長【拡大】

  • 化粧品売り場で、店員に質問する中国人ツアー客。日本ブランドへの需要は旺盛だ(写真と本文は関係ありません)

 □クロスボーダーエイジ・春山祥一社長

 市場調査会社大手のインテージを傘下に置く持ち株会社、インテージホールディングス(HD)は、SBIインベストメント(東京都港区)と共同で設立したベンチャーファンド(基金)を通じて、インテージHDの社内ベンチャー「クロスボーダーエイジ」(東京都千代田区)に投資した。国境を越えてアジア圏で大量に流通する日本ブランドの化粧品などの使用済み容器のリサイクルに乗り出す。春山祥一社長に今後の事業戦略などを聞いた。

 ◆企業ブランド支える

 --なぜ、アジアで化粧品容器のリサイクルをするのか

 「日本に訪れるアジアからの観光客が母国に持ち帰る土産のうち、多いものの一つが化粧品や市販薬だ。使い終わった容器は、国内では90%は自治体で回収・リサイクルされるが、海外ではそのまま現地で捨てられ分別されず埋め立てられるケースが多い。これでは環境負荷低減に取り組んできた日本企業の努力が生かされない」

 --そのまま捨てられるだけではなく、本物の容器を悪用した模造品や海賊品なども出回っている

 「海外に持ち出されると日本の製造物責任法などが及ばない。つまり、これまで日本のメーカーが国内で築いてきた環境対策や消費者とのコミュニケーション、ブランド維持などのシステムは、越境した商品に対してほとんど機能していない。こうした『国境を越えた(クロスボーダー)消費市場』は制御が難しく、複数のリスクも潜在しているため、日本のメーカーは不安を抱いている。クロスボーダーエイジはこれらの課題を解決し、日本のメーカー・ブランドの信用を支えたいという思いで設立した」

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