子連れ熊本市議を厳重注意 「規則を作る立場の議員が議会のルールを破ってはいけない」

女性市議が赤ちゃんを連れて議会に出席しようとした件で、今後の対応を話し合う熊本市議会運営委員会=29日正午ごろ
女性市議が赤ちゃんを連れて議会に出席しようとした件で、今後の対応を話し合う熊本市議会運営委員会=29日正午ごろ【拡大】

 熊本市の女性市議が赤ちゃんを連れて議会に出席しようとしたことが、議会のルールに抵触し混乱を招いたとして、熊本市議会は29日、議長名の文書による厳重注意とすることを決めた。議会運営委員会で協議した結果、女性市議に議事進行を妨げた責任があると判断した。これを受け、女性市議は記者団に「議会の開会が遅れたことは申し訳ない」と謝罪した。

 22日の定例会で、当選1回の緒方夕佳市議(42)は生後7カ月の長男を連れ、抱いたまま議席に座った。可否をめぐって議長らと押し問答となり、本会議の開始が約40分遅れた。市議は最終的に説得に応じ、友人に預けて出席。「仕事と子育てを両立し、女性が活躍できるような議会になってほしい」と理由を説明していた。議運委では出席者から「規則を作る立場の議員が議会のルールを破ってはいけない」といった意見が出た。