横浜市に本社がある成人式の晴れ着レンタルなどを行う「はれのひ」が突如、連絡が取れなくなった問題。昨年9月に横浜市の同社店舗で晴れ着撮影を済ませたという新成人の女性(20)の父親(44)は、産経新聞の取材に「前撮りとレンタルの着物、当日の着付けで30万円弱を支払った。悔しい」と憤った。
父親によると、女性は昨年9月に横浜みなとみらい店で振り袖を着た写真を撮影。店の雰囲気も写真の写りも良かったため、追加料金を払ってアルバムが郵送されてくるのを待っていた。ところが、なかなか届かないため昨年12月に連絡したところ、「年末か年明けに送ります」と言われたという。アルバムはいまだに届いていない。
店と最後に連絡が取れたのは1月5日。店から借りた着物を8日の式当日に着付けてもらう予定だったが、事前に届くはずの草履やかばんが届かなかった。電話で問い合わせると、「前日には到着する」と説明されたが、7日になっても届かない。あわてて店舗が入っている商業施設や着付け会場のホテルに連絡したが、いずれも店と連絡が取れていないことがわかり、「7日の時点で地元の警察署と消費生活センターに連絡した」という。
女性は結局、レンタルしていた着物を祖母に着付けてもらい、草履なども購入。なんとか成人式は迎えられたが、父親は「代金は諦めるが、アルバムはほしい。いい写真が撮れたのに」と店側の対応に憤りを隠せない様子だった。