異変を認識しながら新幹線の運行を継続し台車に亀裂が見つかったトラブルで、JR西日本は10日、兵庫県三田市で尼崎JR脱線事故の遺族にトラブルを説明し、謝罪した。
副社長から降格となった吉江則彦取締役が冒頭、「ご遺族の皆さんに深くおわびしたい。脱線事故以降、いろいろ取り組みをしてきたが、至らないところがある。これを契機に立て直しを図っている」と頭を下げた。経緯と対応を説明した。
新幹線初の重大インシデントとなった今回のトラブルでは、現場社員や指令員が異常音や異臭を認識しながら運行停止の判断を他人任せにし、約3時間運行を継続していたことが判明。JR西が設置した「新幹線重大インシデントに係る有識者会議」が、3月末までに再発防止策を提言する。