契約社員が日本郵便を提訴 セクハラ・パワハラ訴え

日本郵政ビル=東京・霞が関(斎藤浩一撮影)
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 上司や同僚からセクハラやパワハラを受けたとして、徳島市の郵便局に勤務する契約社員の20代女性が、日本郵便と職場の同僚ら3人に、計約400万円の損害賠償を求めて徳島地裁に提訴していたことが19日、分かった。提訴は平成29年12月27日付。

 訴状によると、28年6月、労働組合の歓送迎会で、女性が看護学校で学んでいたことなどを聞いた同僚の男性2人から「下の世話は得意か」「前立腺は触ったことがあるのか」などと性的な質問を繰り返し受けた。

 その後、女性がフェイスブック上でセクハラの是非を問題にすると、喫茶店で同僚に「おまえを引きずり回して海に沈めたってもええんぞ」と脅されたり、上司の女性からも事実関係の調査なしに同僚への謝罪を強要されたりして、精神的苦痛を受けた。いずれも職務やその延長上の場で発生したとして、会社にも使用者責任があると主張している。

 日本郵便は取材に「訴状が届いていないのでコメントできない」とした。