【ビジネスの裏側】ゲーマーの祭典「eスポーツ」の舞台裏 愛好者が楽しむだけでなく「観戦」の魅力も (1/3ページ)

大阪で行われたeスポーツの大会は盛り上がりを見せていた
大阪で行われたeスポーツの大会は盛り上がりを見せていた【拡大】

  • 有馬玩具博物館1階のバーがeスポーツバー「BARDEGOZAR(バーデゴザール)」として生まれ変わった

 ゲーミングPC(パソコン)などを使い対戦する「eスポーツ」が若者を中心に新たな市場として注目されている。東京だけでなく、関西でも各種大会が開催され、大会の運営会社は引っ張りだこ。そんな急成長の業界の舞台裏を追った。

 異様な熱気 のべ1500人超が会場に

 大阪・難波の「味園ユニバース」は、異様な熱気に包まれていた。ゴールデンウイークに開催されている関西最大級の格闘ゲームの祭典「KVO」で、全国から集まったゲーマーが熱いバトルを展開。3日間の開催でのべ1545人が大会に足を運んだ。主催者の亀井宏之さんは「最初は、ゲームセンターで30人ぐらいから始めた大会なのですが、今では1日500人が参加する大会になりました」と話す。

 この種の大会は、海外では高額賞金が設定されるなど、広く開催されており、近年は日本でも急速に増えている。一般社団法人日本eスポーツ連合・筧誠一郎文化振興委員会委員長によると、「自治体や企業から『eスポーツの大会を開きたい』とのお問い合わせを毎日いただきます」と話す。同連合は、来年秋の茨城国体でも47都道府県対抗でeスポーツの大会を行うことを発表した。

プロゲーマー、裏方の“争奪戦”各地で